半商いきもの観察記#32 7/1 ニホントカゲ

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今回も校内で捕まえた爬虫類を紹介します!!

ニホントカゲという種類の生き物です。とても綺麗な青色の見た目から人気のあるトカゲです。しかしこのニホントカゲがこの色をしているのは子どもの時期だけです。大人になると全身の色が茶色ベースの色に変わります。

手の上に慣れてうとうとしてました!かわいいですね

トカゲには”自切”という防衛本能があるのを知っていますか。これは身の危険を感じたとき筋肉の収縮を利用し、しっぽを自分で切り離し、 しばらく痙攣反応のためバタバタと暴れまわるしっぽを囮として 敵から逃げるという仕組みを持っています。ことわざにある「トカゲのしっぽ切り」の由来ですね。

この子もすでにしっぽ切りを使ったことがあるようです。トカゲは一生に一度だけしっぽが再生するのでこの子もそのうち再生したしっぽが生えるはず(私は熟練者でしっぽ切らさずに捕まえています。私につかまる前に自然界でしっぽ切りをしたようです。)

この本能を知っているとニホントカゲの子どもがなぜこんな色をしている理由がわかってきます。子どものときは敵に狙われやすく体も弱いので逃げ切ることが難しくなります。そこで自然界でも目立つ青のしっぽを自切することで逃げ切る確率を上げています。反対に体が大きくなった大人の時は逃げる力もあるため自然との保護色である茶色になることでそもそも見つからないように変化するのでしょう。

夏になり小さないきものが活発なこの時期はそれを捕食する大型昆虫や爬虫類も姿を現します。自然に触れていると食物連鎖を感じることができまね。

慣れたとはいえ落ち着きすぎ!?